突然ですが所用で大阪に来ました。様々な思惑が交錯する魔都・それがOSAKA。
もう万人に擦られ倒したグリコを撮ってる辺り九州から登ってきた田舎者感が満載です。もちろんベタに道頓堀でたこ焼きも食べた。それもたくさん。
4日ほど滞在して色んな用事があったわけなんですが、その中の目的地の一つはここ天王寺。何か難波のもっと下の方にある何かいい感じにきたねー場所です(褒めてる)。
木漏れ日の下バックパッカーが孤独に闊歩する奇跡的にエモい写真が撮れてしまいましたが、この通りは裏天王寺とかいうレトロ飲み屋街らしい。その前にまず表を知らんのだが?
その裏天王寺に構える裏ボス的な老舗・「種よし」。裏ボスは言いすぎました。別に隠れてはないです。
ゲテモノがたくさん食えると有名な名酒場だそう。ちなみに、今回は大阪在住の友人であるインターネットボーイと一緒に来てます。旅は道連れ(ダブルミーニング)。
でも、普通の料理も安くて美味しいんだとか。
かなり有名な店なんで見たことある人も多いかもしれませんが、店内はメニューのお札が所狭しと貼られています。これが四方壁一面です。異常という熟語が最適な光景です。
もしかして何か、何かこう強大な邪霊を封じたりしてます?店主は陰陽師関係の方?
マグロ中トロ。まずは国民的魚で様子見。かなり肉厚の中トロはストレートに美味い。
当然ビールも飲んでますが、この日は既に3万歩ほど歩いてクタクタだったので、サーブされた瞬間にビールをしゃぶり上げ尽くして写真を撮り損ねました。何とか生き長らえた。おっかさん、オラ生き長らえたよぉ。
ワニの唐揚げ。いきなりジャブめにクロコダイル・ダンディーいったります。
これはね、ためらいなく余裕で食える。まぁ爬虫類系って鶏肉の味がするって有名だしね。唐揚がってるのでワニさん感も薄いので。
味としては本当に弾力のある鶏肉。ささみをもっと噛み応え強くして、ブリッとしつつ程良く繊維離れする感じ。ただ、とおーーーーーくの方で薄っすらとワニがドブでバチャバチャしてる香りがする。
でも、衣がホットケーキミックスのような厚みと甘みがあり、更にカレー塩に付けて食べるので臭みは気にならない。ちゃんと美味しく食べられるよう理に適った調理をしていることに感動を覚える。
しかし、こうやって肉の味の近さを体感すると鳥の先祖は恐竜というのもあながち間違いではないのかもしれない。
ホッケの刺身。ちょい珍メニュー。
脂身が豊富な白身魚って感じ。普段焼きでしか食べないので、なかなか新鮮。かといって生臭さもないしくどさもないので、なかなか新鮮(ダブルミーニング)。
食感的にはブリとかに近い…かなぁ?でも脂の質が何か違うんだよね。ホント後一歩踏み込んだら生臭さに切り変わる絶妙な崖っぷちラインというか。カイジの鉄骨綱渡りをしているかのようなハラハラさがどことなくこの刺身からは感じる。
ソフトシェルクラブの唐揚げ。
脱皮したてのカニを狙ってぶち殺してるので、殻ごと丸々食えまっせという人類の業と傲慢をこれでもかと凝縮した罪深い料理。人類は一度地獄に堕ちた方がいい。
結論、これ別にカニじゃなくていい。
さっきも言ったように衣が結構強めなので、中身のカニ感というか、風味とかがあまり感じにくいんすよね。これ目隠しで食べてカニに辿り着くの第62位くらいになりそう。美味しいんだけどね。
週末の17時ほどに来店しましたが、店内はほどほどに空いてる状況。時間によったらボッキボキに並ぶらしいんで、これはラッキーでした。
ちなみに店主は大阪のオカンを煮詰めて蒸留したようなママで、デフォルトの声のデカさが400ccバイクくらいあるんでなかなか迫力ありました。
フレンドリーであれこれ教えてくれる優しいママさんです。
これは何か完全に忘れました。
貝?山菜…?バイオ7の敵?
すみません、種よしガチ勢がいたら誰か教えてください。
(追記:この記事をインターネットボーイに見せたら「鰻の肝」とのことでした。記憶力の隔たりを感じる)
ハブハイボール。そろそろ本丸に攻め入るんで、気合注入。
何かエナジードリンクの味がする。本当にハイボール?これデカビタで割ってない?
ローヤルゼリーみを感じるな。これがハブの味ということなのか、果たして。
サソリ素揚げ。
出ました、シャイニングスコーピオン。事前に予習済なので事態は把握してますが、それにしたってあまりにもサソリ過ぎない?忽然とサソリ。
今にも動き出しそうな躍動感がある。後これマヨネーズが合うんだね。
お尻からのアングルもどうぞ。
いいよ~いいよいいよぉ。ソリちゃん(※)えっちだよぉいいねいいねぇ。
(※虫に対する生理的嫌悪感を払拭するためサソリに学園モノギャルゲーに登場するロシアからの転校生っぽいキャラ(日本語はカタコト)の名前を付けて誤魔化してる)
あ、あれ?ソリちゃんあれ?
お尻から毒液っぽいもの飛び出てるんだけど…あれ?ソリちゃん大丈夫?具合でも悪い?どしたん?話でも聞こか?
(筆者近影)
まぁいいやイタダキマーフあーンむ…
(汚い)
ンブォエッヘッヘッヘッヘッ!!!!!!
足!足が!!等間隔に並ぶ足が舌の上に乗っかってきて私虫でーす☆っていう自己主張がすごい!!自己顕示欲ハンパないわ!
こいつインスタやってんなさては!#ていねいなサソリ とかタグ付けてやってんな!!
(色んなアングルからお届けしております)
とりあえず腕だけ食べたりしてお茶を濁してみる。
うーん、味は…特にないな…。ただ硬い海老の殻って感じ。揚がってるからバリバリ食べれるけど。
モジモジしてたら友人のボーイがためらいなく頭からかぶりつく。素で「え?」って声出た。
一応聞くけど、ちゃんと五感とか機能してる?感情とかある人?だよね?
平然とムシャムシャしながら「まぁこんなもんやな」とかのたまってる。お前山賊の頭領かよ。何だその肝っ玉は。よく分かんないけど、多分この人の身柄拘束しといた方が良いと思います。
(裏側。バリきめ~)
残った下半身と尻尾は私がいただくことに。
うーん…うーーん、何だろう。さすがに本体には身的な部分はあるけども。何だろうこれ。
あ。
これ味のないカニ味噌だわ。
食感がカニ味噌のネチョネチョした感じ。で、無味。いや、無味だと思いたい、だけなのかもしれない。奥底、奥底からサソリの怨嗟の声が聞こえてくるかのよう。
平たく言えば熱された生臭さ、8月後半のあの夏の日のゴミ収集場。すごく良く言えば薬膳感があって健康に良さそう。
(この丸い2個って、目…?)
でも全然食べれないことはない!ギリ甲殻類の範疇として脳が認識してる感じ。
ちなみに素材の味を堪能したかったのでマヨネーズは一切使いませんでした。味変すると結構化けるかもなぁ、サソリ。
「種よし」さんは他にもカエル、ウツボ、ハチノコ、イモリ、クマ、ラクダのコブなどなど様々な珍味を扱っているので、機会があればぜひ挑戦してみてください(状況により未入荷の場合もあり)。
オーソドックスな居酒屋メニューも多数あり、一人飲みの女性なんかもいる雰囲気でした。
というかマジでどんな仕入れルートもってんだここ。末恐ろしい店。
その後、飲み直しですぐ横のワイン食堂的な所で二次会へ。料理もワインも文句なく美味い!
ちなみにボーイはここでワイン飲みすぎて家帰って3回ゲロ吐いたそうです。サソリ全部出してんじゃねーかバカ!
おわり。
場所:〒543-0056 大阪府大阪市天王寺区堀越町15-13
TEL:06-6779-2370
(※2024年5月時点の情報です)
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