Separate Ways
(Journey)
アメリカの国民的ロックバンド、Journey。
Separate Waysは彼らの代表曲の一つであり、80年代に流行ったシンセの効いた重厚なロックサウンドは、聴いたことがある人はとても多いだろう。
ちなみに、当時のボーカルのスティーヴ・ペリーはWe Are the Worldの収録にも参加していたほどのアーティストだ。
そんなJourneyの名曲Separate Waysだが。
PVが死ぬほどダサい。
これはまず見るのが手っ取り早いので、冒頭に貼ったYouTubeの動画を再生してほしい。
恐らく、開始5秒ほどでその鮮烈なダサさを体感できることだろう。
実は、ダサいPVの定番と揶揄されているこのSeparate Ways。
今回、改めてPVを見直したところ、たった4分26秒の中にダサさが随所に盛り込まれていることに気付いたので、その全てを洗い出ししていこうと思う。
決して勘違いしないでほしいが、筆者はこの曲は昔からずっと聴いているし、PVも大好きだ。
ではいく。
ダサいとこ全部洗い出し
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開幕いきなりのエアバンドスタイル。
シンセのメロディが印象的な導入だが、キーボードのジョナサン・ケインはエアでもしっかりとその指先でプレイを魅せている。
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そして現れる実際の楽器たち。
いやキーボードの土台どうなってんのこれ?イントロはジョナサン・ケインの独壇場だ。
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タイトスーツに身を包んだねーちゃんが颯爽と闊歩するシーンに。
それにしてもケツがデカい。
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そんなねーちゃんの横からのそのそと飛び出してくるJourneyの5人。
ドラムのスティーヴ・スミスの仰け反り具合が迫真だ。
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ボーカルのスティーヴ・ペリーの表情も迫真である。
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続いてスティーヴ・ペリーのソロショット。
目を閉じ、完全に曲に浸っている。
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完全に曲に浸っている。
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カッ
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相変わらずエアでプレイする5人。
さっき楽器出してたよね?
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振り向く勢いがすごいスティーヴ・ペリー。
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やっぱり勢いがすごいスティーヴ・ペリー。
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謎の工場に入っていくねーちゃん。
てかまずここはどこなの?
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盛り上がってくるエアバンド。
ジョナサン・ケイン(Key.)の足の開き具合がとてもダサくて良い。
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そしてジョナサン・ケインとスティーヴ・ペリーのツーショットに。
何故か分からないが不安になってくる1枚。
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サビ前の盛り上がり。
さりげなくねーちゃんにシカトされているスティーヴ・ペリー。
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渾身の咆哮をあげるスティーヴ・ペリー。
腕クロスからの…
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こう。
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お馴染みのサビ。
木材に気持ち乗っかっている5人。
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サビ2周目。
何故かギターのニール・ショーンのソロショット。すごく歌っている。
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どんどんアップになるニール・ショーン。
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まさかの壁付けキーボードをプレイするジョナサン・ケイン。
視聴者の度肝を抜いた非常に有名なシーンでもある。
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明らかに叩いてないスティーヴ・スミス(Dr.)
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明らかに弾いてないロス・ヴァロリー(Ba.)
(1:38 / 4:26)
2番に入るまでの間奏タイム。
ねーちゃんが立っていると…
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その前を車が通り過ぎ…
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ジョナサン・ケイン(Key.)に入れ替わっている。
どういう演出?
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間奏最後のペレポ~ン♪の部分。
ピロポ~ン♪かもしれないしテレレ~ン♪かもしれない。その辺はお好みでどうぞ。
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腕組みしながら険しい表情で歌うスティーヴ・ペリー。
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ねーちゃんにまたシカトされるスティーヴ・ペリー。
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怒るスティーヴ・ペリー。
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ねーちゃんの全貌。
時代を感じるメイクとヘアスタイル。
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ペリーまだそこにいたのかよ。
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荒ぶるスティーヴ・ペリー。
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近づいてくるスティーヴ・ペリー。
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近すぎるスティーヴ・ペリー。
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材木置場みたいな所に迷い込むスティーヴ・ペリー。
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ちゃんと後ろを確認しながら気を付けて進むスティーヴ・ペリー。
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2番サビ。
すごいアングルのロス・ヴァロリー(Ba.)とねーちゃん。
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すごいアングルのジョナサン・ケイン(Key.)とねーちゃん。
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そこに飛び込んでくるスティーヴ・ペリー。
これ同時に起こってる事態だったんだ。ねーちゃん笑うやろこれ。
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歌詞の「One night」を指でしっかりと表現するスティーヴ・ペリー。
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やっぱりシカトされるスティーヴ・ペリー。
(2:45 / 4:26)
2番サビ2周目。
4人で仲良く歌っているが、よく見ると1人足りていない。
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左からジョナサン(Key.)・ロス(Ba.)・ニール(Gt.)・スティーヴ(Dr.)
一人だけ仲間外れにされているスティーヴ・ペリー(Vo.)
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怒るスティーヴ・ペリー。
ここから怒涛の楽器隊のソロタイムに突入。
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ドラム缶でドラムを叩くスティーヴ・スミス。
(3:09 / 4:26)
ベースをポンポンしながら歩くロス・ヴァロリー。
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カメラに威嚇してくるジョナサン・ケイン。
(3:17 / 4:26)
重機に乗って登場!
ギターのニール・ショーン!
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もう気持ち良いくらい思いっ切り弾いてない。
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どんどん盛り上がるJourneyの5人。
ジュリアナ東京みたいになってきてる。
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ドラムプレイにちゃっかり映り込むお茶目なロス・ヴァロリー(Ba.)
(3:41 / 4:26)
サビ前、本日二度目の渾身の咆哮をあげるスティーヴ・ペリー。
ラストサビを最初に飾るのは…
(3:43 / 4:26)
またニール・ショーン(Gt.)のソロ歌唱!
なんでだよ!
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山場を取られてちょっと悔しそうなスティーヴ・ペリー。
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伝家の宝刀、ジョナサンの壁付けキーボードは2番も健在!
絶対弾きにくいからやめた方がいい!
(3:58 / 4:26)
3分58秒。終わりが見えてきた。
この光景もこれで最後か。
(4:04 / 4:26)
何やら言い合いをしているジョナサン・ケイン(Key.)とニール・ショーン(Gt.)
ねーちゃんの興味なさそうな顔ったらもう。
(4:10 / 4:26)
何故か一瞬だけカットが入るスティーヴ・ペリーの横顔。
毛量がとにかくすごい。
(4:10 / 4:26)
流し目をするスティーヴ・ペリー。
(4:12 / 4:26)
最後に三度目の咆哮をあげるスティーヴ・ペリー。
何となく本田翼に見えなくもない。
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アウトロ。いよいよ終わりへ。
ちょっと!関連動画のガンズ邪魔!!
(4:26 / 4:26)
おわり。
ねーちゃんの夢オチだったってこと???
なぜこんなにもダサいのか?
Journeyが活躍し始めた80年代は、PV(プロモーションビデオ)を使った音楽の宣伝が流行り出していた時代。
それは、楽曲のクオリティのみならず、ド派手な衣装や奇抜な映像表現といった余分なコンテンツも音楽活動において必要になってきていることを意味していた。
しかし、JourneyはそんなPV至上主義の風潮に異論を唱えた。
「楽曲をおろそかにしてPV作りにお熱になってんじゃねーよ」という皮肉を込めて、わざとダサいPVを作って公開したというわけだ。
まさにロックである。
(諸説あり)
ちなみにどういう歌詞なのか?
「Separate Ways」は訳すと『別々の道』。
実は、女性に振られた男性の悲しい想いを綴った曲だ。
参考までに、サビ部分を和訳するとこのような内容となる。
いつか 愛が君を見つけて
君を縛っている鎖を壊してくれるさ
ある夜 君は思い出すだろう
僕たちが どうやって出会って 別れていったのか
もし 彼が君を傷つけても
本当の愛は 君を見捨てやしないよ
分かってるだろ 僕がまだ君を愛してるって
僕らは 出会って 別れてしまったけど
引用元:Studio Webli
要約すると「僕たちは別々の道に進むけど、君のことはずっとずっと愛しているよ」といったところか。
かなり女々しい男性の嘆き、というか少し怖い印象も受ける。ストーカーになりそう。
ちなみに作詞はジョナサン・ケイン(Key.)とスティーヴ・ペリー(Vo.)の2人。
この1枚にどことなく不安を覚えたのは間違ってはいなかった。
おわりに
いかがだっただろうか。
「Separate Ways」は世界で愛される名曲ということは当然言うまでもない。
日本でもWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)のTBSテーマ曲として、この力強い歌声が採用されているほどだ。歌詞の意味は置いといても。
また耳にする機会があれば、是非ともPVのダサさも思い出してほしい。何故ならそこには、Journeyの反骨精神溢れるロックが息づいているからだ。
おわり。
↑Live版もカッコいい。メンバー変更はあれど、Journeyは今も精力的に活動を行っている。
コメント
Separate WaysのPVは以前からYoutubeで見て知っていましたが、ずっと妙な違和感を感じていました。
自分でもそれが一体何なのか理由が分からず悶々としていましたが、それが今はっきりしました。
そう、ダサかったのだ、ものすっごダサかったのだ、と。
何度も見ちゃう中毒性と、楽曲自体の素晴らしさはもちろんのことなんですがね。
それにしても素敵なお名前ですね。大切にしてあげてください。