暴れん坊将軍
(東映)
江戸幕府第八代将軍・徳川吉宗が、庶民に姿を変えながら世に仇なす悪を成敗する時代劇ドラマ。
主演である松平 健の代表作でもあり、ドラマ自体は放送回数800回超え、Ⅻシリーズまで続く長編番組となった。
国民的時代劇であるため、大まかなストーリーは誰しもご存知だろう。
今回、着目したいのはオープニングだ。お馴染みの「暴れん坊将軍のテーマ」をバックに、騎馬した上様が豪快に走り抜けていく何とも清爽な演出。
基本的なパターンは同じだが、実はシリーズを通して微妙な違いがあるので、識者諸君にぜひ共有したい。
ではいく。
※今回扱うのはⅠ~Ⅸシリーズのみ。Ⅹ以降は「暴れん坊将軍のテーマ」をOPで使わなくなり、演出も変わったため除外させていただいた。あしからず。
暴れん坊将軍 歴代OP
暴れん坊将軍Ⅰ
フゥィィィィィ(ピィィィィィ)… ゴォォォォォォ…
謎の甲高い効果音の中、奥から駆けてくる一人と一頭の姿。
伝説の、始まりである。
/ 吉宗評判記(カカッ) 暴れん坊将軍! \
ここで掛け声。声がなかなか渋くてカッコいい。
というか水しぶきもなかなかすごい。
デデデーン デーデー↓デー↑デー
そしてタイトルドーン。暴れん坊将軍のテーマもデーンと流れ出す。
初代のみ、「吉宗評判記」という副題が頭に付いていた。
デ~デレ~デ↑レ~デレ~ デ~レ~レ~レ↑レ~
まぁまぁの水深を強引に駆けていく上様。
馬力はすごいものの、もう勘弁してくれという馬サイドの悲鳴が聞こえてきそうだ。
デ~デレ~デ↓レ~デレ~ デ~レレデ~レレ~
上様若い!
放送開始は1978年。当時の松平 健はなんと24歳。それまでは勝新太郎の付き人などをしており、大抜擢のキャスティングであった。
デ~レ~デ↑レレデ~レ~
走る走る!とにかく馬が走る!
松平 健の若さと勢いを象徴するかのような豪胆な駆けっぷりだ。
デ~レ~デレレレ~
上様すっごい楽しそう!
ちなみに、1978年といえばサザンオールスターズのデビュー年でもある。
デ~レ~デデレデ~レ~ デ~レ~デ~↑レレ~
急遽ロケーションは水から山へ。
まぁまぁ危なそうな崖際を攻める上様。
デ~デレ~デ↑レ~デレ~ デ~レ~レ~レ↑レ~
イニシャルDばりに攻める上様。
しかし24歳でこんな馬が似合う人いる?
デ~デレ~デ↓レ~デレ~
往年の名脇役、辰五郎役 北島三郎の名前でクレジットフィニッシュ!
江戸の火消し集・め組の組頭で、上様が一般人に扮した“徳田新之助”の居候先でもある。
デ ~ デ レ デ レ レ レ ~
そして最後に景気よく馬を一撃シバいて終了。
これから暴れん坊将軍を盛り上げていくぞ、という演者・スタッフの団結と意志が見事に現れたオープニングだ。
暴れん坊将軍Ⅱ
パカラッ パカラッ パカラッ パカラッ…
シリーズ2作目は荒野を駆ける上様からスタート。
謎の効果音が不評だったのか、以降は作風が大きく変わるⅧになるまで馬の蹄の音が鳴らされている。
/ (カカッ) 暴れん坊将軍! \
富士山をバックに定位置で固定する上様。
見事すぎる絵面に脱帽。富士山に負けてない松平の凄さたるや。
デデデーン デーデー↓デー↑デー
ちなみに、定番の富士山が使われだしたのも今作から。そういう意味では、シリーズOPの根幹が固まってきたのがⅡと言えるだろう。
さて、それではどんな駆けっぷりを見せてくれるのか?
デ~デレ~デ↑レ~デレ~ デ~レ~レ~レ↑レ~
う、動かないッ!この上様はすぐには動かないッ!
前作が“動”の上様であるとすれば、今作は“静”の上様なのかッ…!?
デ~デレ~デ↓レ~デレ~ デ~レレデ~レレ~
う、動いたッッ!!
馬シバき入りましたッ!
デ~レ~デ↑レレデ~レ~
富士山から遠のいた平原を駆ける上様。
だいぶ走ってきたんだな上様。
デ~レ~デレレレ~
まだまだ若い!
Ⅱの放送開始は1983年なので、松平 健は29歳。何とまだ20代とは。
デ~レ~デデレデ~レ~ デ~レ~デ~↑レレ~
今回は崖ではなく波打ち際を攻める上様。
何かと攻めたがり。
デ~デレ~デ↑レ~デレ~ デ~レ~レ~レ↑レ~
颯爽と駆け抜けるシーンはやはりOPの醍醐味。紺の装いに白馬の赤装具がとても美しい組み合わせだ。
ちなみに、1983年といえば東京ディズニーランドが開園した年でもある。
デ~デレ~デ↓レ~デレ~
突如現れた龍虎役 龍虎に思わず笑ってしまう。
昭和に活躍した元力士・龍虎勢朋が俳優に転身し、暴れん坊将軍では火消しの頭役として同名で登場していたためだ。
デ ~ デ レ デ レ レ レ ~
しかし変わらず北島三郎でクレジットフィニッシュ!
演出や構成等、今後のシリーズの礎となる要素がふんだんに盛り込まれたオープニングだ。
暴れん坊将軍Ⅲ
パカラッ パカラッ パカラッ パカラッ…
3作目はシルエットで駆ける上様より。
これはこれでハードボイルドチックでカッコいい。
/ 暴れん坊将軍! \
虚空で立ち止まる上様。何も無いにしても無さすぎるなここ。
ちなみに、Ⅲでは毎度掛け声の合いの手に鳴らされていた「カカッ」が廃止されている。
デデデーン デーデー↓デー↑デー
佇まいから何となく貫禄を感じさせる上様。
さて、三度目の邂逅となる上様は“静”か、はたまた“動”か。
デ~デレ~デ↑レ~デレ~ デ~レ~レ~レ↑レ~
“静”だッッ!!全く、全くと言っていいほど動く気配がないッ!
動かなさにも貫禄が出始めているッッ!!
デ~デレ~デ↓レ~デレ~ デ~レレデ~レレ~
…ニコッ。
笑うパターン!更に今回は笑うパターン!!
デ~レ~デ↑レレデ~レ~ デ~レ~デレレレ~
でも波打ち際はやっぱり攻めたい上様。
どうしても馬は濡らしときたい。
デ~レ~デデレデ~レ~
確かに水しぶきって勢いある演出に向いてる気がする。
完全に味を占めたのか、今後のシリーズほぼ全てに波打ち際は登場する。
デ~レ~デ~↑レレ~
Ⅲの放送開始は1988年なので、松平 健は34歳。まだまだ若い。
けど44歳に見える。良い意味で。
デ~デレ~デ↑レ~デレ~ デ~レ~レ~レ↑レ~
ちなみに、1988年といえばドラゴンクエストⅢが発売した年でもある。
奇しくも、暴れん坊将軍とドラクエがⅢで繋がる年であった。
デ~デレ~デ↓レ~デレ~ デ ~ デ レ デ レ レ レ ~
そして辰五郎フィニッシュ!
夕日を背景に通り過ぎていく上様。やはりⅢのオープニングは何となくハードボイルみがある。
暴れん坊将軍Ⅳ
パカラッ パカラッ パカラッ パカラッ…
シリーズ4作目はいきなり波打ち際!
スタッフ会議で「もう波からで良くね?」ってなったんだろうか。
/ 暴れん坊将軍! \
純白の装いが映える上様。
Ⅳともなると、定番感も出てきている。ご長寿番組のオーラの片鱗が見えてくるようだ。
デデデーン デーデー↓デー↑デー
さて、ここからはお馴染みの静動タイム。
さぁ!張った張った!静か!?動か!?
デ~デレ~デ↑レ~デレ~
静ッッッ!!!!
動かないまで定番化し始めてきた。もはや賭けが成立しない。
デ~レ~レ~レ↑レ~
いやというかこれ静止画じゃん!!
寸分たりとも動かねーから変だと思ったわ!4作目にして、まさかの静止画演出!これはレアだぞ!!
デ~デレ~デ↓レ~デレ~ デ~レレデ~レレ~
一瞬だけ差し込まれる桜と江戸城。
何やら今作はこれまでとは趣が異なる傾向のようだ。
デ~レ~デ↑レレデ~レ~ デ~レ~デレレレ~
街道的な所を駆ける上様。
これは明らかに毛色が違う。スタッフによる意欲作に間違いない。
デ~レ~デデレデ~レ~ デ~レ~デ~↑レレ~
たっぷり長尺で駆ける上様。
桜とかで季節感出てるのがいいですね。今までにない感じ。
デ~デレ~デ↑レ~デレ~
あぁぁ砂に行っちゃった!
何も!ない!砂場に行っちゃった!!
デ~レ~デ↑~レレ~
あぁぁ次は波に行っちゃった!
行ったじゃんもう!冒頭で攻めてたからいいじゃんもう!意欲どこ行った!
デ~デレ~デ↓レ~デレ~
Ⅳの放送開始は1991年なので、松平 健は37歳。平成作品第一号だ。
SMAPがデビューし、ジュリアナ東京がオープンした年でもある。
デ ~ デ レ デ レ レ レ ~
最後はまさかの船越英二フィニッシュ!辰五郎王権、遂に瓦解す。
今作は従来の演出を踏襲しつつも新たな手法も取り入れた、伝統と革新が共存したオープニングだ。
暴れん坊将軍Ⅴ
パカラッ パカラッ パカラッ パカラッ…(ヒヒィィィィン)
5作目は打って変わってやけに黒い土からスタート。
今作のみ、馬の蹄に加えて鳴き声も効果音として収録されている。
/ (カァァァァァンッ) 暴れん坊将軍! \
Ⅱぶりの富士山!やはり暴れん坊将軍といえば富士山だ。
また、復活した合いの手の「カカッ」がかなり過剰になっているのもⅤの特徴だ。
デデデーン デーデー↓デー↑デー
貫禄どころか重厚感すら感じるこの佇まい。
もう、将軍ははしゃがないのだ。
デ~デレ~デ↑レ~デレ~
なので動かないのだ。
ここは一貫して変わらない演出。静か動かと張っていたあの頃が懐かしい。
デ~レ~レ~レ↑レ~
上様、出陣!
推して参るッ!
デ~デレ~デ↓レ~デレ~ デ~レレデ~レレ~
荒野を駆ける上様。
装いも漆黒で、なかなかに渋い。
デ~レ~デ↑レレデ~レ~ デ~レ~デレレレ~
それにしても黒いなここの土。
腐葉土?今回、ロケーション腐葉土?
デ~レ~デデレデ~レ~ デ~レ~デ~↑レレ~
Ⅴの放送開始は1993年なので、松平 健は39歳。まだ30代なのが驚き。
この時点で何だかんだ15年続いている番組となった。
デ~デレ~デ↑レ~デレ~ デ~レ~デ↑~レレ~
やや珍しい上様の真正面駆け抜けアングル。
ちなみに、1993年といえばサッカーのJリーグが誕生し、ナタデココが大ブームとなった年でもある。
デ~デレ~デ↓レ~デレ~
とか何とか言ってたら船越フィニッシュ!
え!波は!?波打ち際攻めてないよ今作!!
デ ~ デ レ デ レ レ レ ~
画面外に掃けていく上様。
ロケーションを一箇所に固定し、硬派な演出に終始したいぶし銀のオープニングだ。
暴れん坊将軍Ⅵ
パカラッ パカラッ パカラッ パカラッ…
次はいきなり波!
富士山と波打ち際が見事にセットになった欲張りロケーション!どこだ!ここはどこなんだ!?
/ 暴れん坊将軍! \
走る走る走る!
前作で波を攻められなかった鬱憤をここぞとばかりに晴らしている!
デデデーン デーデー↓デー↑デー
走りながらのタイトル登場は実はⅠぶりの演出。
今作の上様はテンション高めでお送りだ!これは次の展開はどうなるッ!?
デ~デレ~デ↑レ~デレ~ デ~レ~レ~レ↑レ~
きゅ、急に静か!!
怖い!このテンションの緩急はちょっと怖い!
デ~デレ~デ↓レ~デレ~ デ~レレデ~レレ~
超砂漠を駆け下りていく上様。
裏取りはしていないが、絶対に鳥取砂丘だと思う。
デ~デレ~デ↓レ~デレ~ デ~レレデ~レレ~
もうラクダじゃないと違和感あるレベルの砂漠。
裏取りしたところ、ちゃんと鳥取砂丘でした。やはり。
デ~レ~デ↑レレデ~レ~ デ~レ~デレレレ~
と思ったら波!
砂からの波!
デ~レ~デデレデ~レ~ デ~レ~デ~↑レレ~
と思ったら砂!
砂からの波!
デ~デレ~デ↑レ~デレ~ デ~レ~レ~レ↑レ~
ロケの緩急もすごいな今回。
Ⅵの放送開始は1994年なので、松平 健は41歳。40代突入のシーズンだ。
デ~デレ~デ↓レ~デレ~
また砂!どこまでも砂!
ちなみに、1994年といえば名探偵コナンが連載開始し、プレイステーションが発売した年でもある。
デ ~ デ レ デ レ レ レ ~
そんなこんなで船越フィニッシュ!
富士山と砂丘のロケ地を交互に展開する、目まぐるしくも見ていて飽きない演出が特徴のオープニングだ。
暴れん坊将軍Ⅶ
パカラッ パカラッ パカラッ パカラッ…
またまたいきなり初手波!
これあれだろ?バックに富士山あんだろどうせ。
/ (カァァァァァンッ) 暴れん坊将軍! \
薄紫の装いが艶やかでありつつも力強さも感じさせる。
Ⅴぶりの「カァァァァァンッ」も登場!
デデデーン デーデー↓デー↑デー
はつらつとした笑顔でタイトル!
今からこの鞭でこの馬シバきまっせ~と思ってそう。多分。
デ~デレ~デ↑レ~デレ~
どこかのなにかに思いを馳せる上様。
心なしかちょっとふっくらしている上様。
デ~レ~レ~レ↑レ~
軽快に波打ち際を攻める上様。
ちょっと背景見せてみ?富士山あるから。絶対。
デ~デレ~デ↓レ~デレ~ デ~レレデ~レレ~
ほらァ!お馴染み欲張りセット!!
どこだ!ここは静岡のどこなんだ!?
デ~レ~デ↑レレデ~レ~
じわじわと近寄ってくる上様。
すっげー遠いところから撮ってるのねこのシーン。
デ~レ~デレレレ~
攻める攻める!
左から攻める上様!
デ~レ~デデレデ~レ~ デ~レ~デ~↑レレ~
突然の4カット上様!
スタッフの悪ふざけか!?
デ~デレ~デ↑レ~デレ~ デ~レ~レ~レ↑レ~
攻める攻める!
右からも攻める上様!
デ~デレ~デ↓レ~デレ~
Ⅶの放送開始は1996年なので、松平 健は43歳。
初代ポケットモンスターやたまごっちが発売し、大ブームとなった年でもある。
デ ~ デ レ デ レ レ レ ~
そして船越フィニッシュ!
ちなみに役柄の田之倉孫兵衛は御側御用取次で、将軍側近の最高職である。
と思ったらまさかの辰五郎が!
復活ッ!Ⅲぶりの辰五郎復活ッッ!!
ロケ地を水場に固定し硬派に見せる今作はⅤに近い演出だが、4カットなど変わった手法も取り入れたオープニングだ。
暴れん坊将軍Ⅷ
(ドン!) バァァァァァ…バァァァァァ↑…バァァァァァ↑↑…
!?
これまでとは全く異なる始まりのⅧ!
/ (バァァァァァ!) 暴れん坊将軍! \
徳川家を象徴する三つ葉葵の家紋。
その奥から、薄っすらと上様が登場!
デデ↑デン↓ デー↓デー↑
新たな演出からのタイトルコール!
でも背景は伝統と信頼の波だ。
デ~デレ~デ↑レ~デレ~
!!?
まさかの殺陣シーン!バッタバッタと斬り倒す上様!
デ~レ~レ~レ↑レ~
でもやっぱり波打ち際は好き!
色んなものが変わっても、変わらないこだわりがここにある!
デ~デレ~デ↓レ~デレ~ デ~レレデ~レレ~
イニDばりの攻めも健在!
しっかりと馬を濡らしていく!でも富士山は不在!なぜ!
デ~レ~デ↑レレデ~レ~ デ~レ~デレレレ~
そして急に草原!
目にやさしいグリーン!ありがたい!
デ~レ~デデレデ~レ~ デ~レ~デ~↑レレ~
またまた殺陣シーン!
斬りまくる上様!きっと峰打ちとはいえ目にやさしくない!
デ~デレ~デ↑レ~デレ~ デ~レ~レ~レ↑レ~
何事もなかったかのように無表情で走る上様。
二面性を感じてちょっと怖い。
デ~デレ~デ↓レ~デレ~
またまたまた殺陣シーン!
あまりにも忙しい上様!悪党一門全員ぶちのめす勢いだ!
デ ~ デ レ デ レ レ レ ~
辰五郎フィニッシュも健在!
Ⅷの放送開始は1997年なので、松平 健は43歳。KinKi Kidsがデビューした年でもある。
馬をポンポンと撫でる上様で終了。さっきまでぶちのめし回ってた人と同一人物とは思えない。
作風を大きく変えてきた今作。短いオープニングの中で、衣装も頻繁に着替えている点も注目だ。
暴れん坊将軍Ⅸ
パカラッ パカラッ パカラッ パカラッ…
!?!?
空撮から始まるシリーズ9作目!
ドロロロロロロ…(ドラムロール)
上空から捉える上様!
なんだ!?これは誰目線なんだ!?
バサッ バサッ バサッ(ピェェェェェイ!)
鷹目線だッ!!
馬以外の動物初登場!どうもはじめまして!!
デ~デレ~デ↑レ~デレ~ デ~レ~レ~レ↑レ~
追う!追う!
鷹が上様を執拗に追い立てる!もうこれ作風の違いどころじゃねぇな!
デ~デレ~デ↓レ~デレ~
Ⅸの放送開始は1998年なので、松平 健は44歳。
長野オリンピックが開幕し、だっちゅーのが流行語大賞を取った年でもある。
デ~レレデ~レレ~
なんだその帽子は。
折編笠というものらしい。人目を避ける際に用いるんだとか。なるほど。
デ~レ~
狙った獲物は逃さない。
草原のスナイパーの瞳はそう物語っている。
/ 暴れん坊将軍! \
草原のスナイパー、上様が従えてた。
鷹大人しっ。急に可愛らしっ。
デデデーン デーデー↓デー↑デー
鷹の羽ばたきと共にこのタイミングでタイトルコール!馬がめっちゃビビってて面白い。
実はこの後もオープニングは続くが、暴れん坊将軍のテーマは終了なのでここで一区切りとさせていただいた。
以上、9作に及ぶ暴れん坊将軍の移り変わりである。
暴れん坊知識
作曲者は誰?
(弘前経済新聞より引用)
「暴れん坊将軍のテーマ」を作ったのは、作曲家の菊池 俊輔氏。
残念ながら他界されているが、数多くのアニメ作品の主題歌を産み出したことでも有名な音楽界の巨匠の一人である。
主題歌を担当した作品の一部がこちら。
- 仮面ライダー
- ミクロマン
- タイガーマスク
- バビル2世
- 新造人間キャシャーン
- 侍ジャイアンツ
- ゲッターロボ
- ドカベン
- Dr.スランプ アラレちゃん
- 忍者ハットリくん
- オバケのQ太郎
- ドラえもん
筆者は平成生まれのため現役世代ではないが、それでも知っているアニメばかりだ。
この中では特に馴染みの深い、ドラえもんの「こんなこといいな できたらいいな」と「暴れん坊将軍のテーマ」が同一人物の手によるものだったとは、驚きと言う他ない。
ナレーションは誰?
(朝日新聞デジタルより引用)
OPの冒頭で「暴れん坊将軍!」と威勢の良い掛け声を放っているのは、声優の若山 弦蔵氏。
全シリーズを通して本編内も含めた全てのナレーションを担当。奇しくも、菊池 俊輔氏と同じく2021年に他界。
甘く響く低音ボイスが特徴で「マダムキラー」と呼ばれており、ショーン・コネリーの吹き替え担当としても有名であった。
OPの撮影場所はどこ?
雄大な富士山を見事に望む景勝地での撮影が多いが、これは静岡県静岡市にある「三保の松原」をロケ地としているためだ。
御穂神社の鎮守の杜として存在しており、その美しさから日本新三景のひとつに数えられている。
「駿河 三保の松原」
(歌川 広重)
古くは平安時代より親しまれてきた土地であり、江戸時代の浮世絵師・歌川 広重もこの地「三保の松原」を描いている。
終わりん坊将軍
いかがだっただろうか。
段々と定番化していく演出、大きく作風を変えてきたシリーズ終盤、変わらぬ上様の凛々しさ。
暴れん坊将軍の長年愛される秘訣は、オープニングからだけでも感じ取ることができる。
あなたはどのシリーズが一番好みだろうか。
ちなみに、東映時代劇YouTubeでは暴れん坊将軍Ⅰ・Ⅱの各2話まで公開中。
その他、往年の名作時代劇が随時追加されている。久しぶりに痛快時代劇をご覧になってみては?
おわり。
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