突然ですが、全くもって知らない駅です。田川後藤寺駅。
色んな事情があって、ここで1時間半くらい時間を潰すことになってしまいました。
伝統とふれあいの街、田川ごとうじ銀天街。
田川後藤寺は福岡県のちょうど真ん中あたりで、電車で大分県に向かう際は当駅で乗り換えて本格的に大分へ、みたいな立ち位置です。
要するに僕はその乗り換えにミスった訳ですね。そして次の電車まで1時間半待ち。さすが田舎。
銀天街内部。人の気配すらなく、まるで時が止まったかのよう。
ここは大枠では田川市という所で、かつては炭鉱業で栄えに栄えたものの、現在は過疎化が進んでいる街です。よくあるっちゃよくある話。
ちなみに、チロルチョコはここ田川市発祥のお菓子です。
広場と言うにはいささかおこがましすぎないか?
福岡県と言えば全国的には北九州が色々ヤバいと有名ですが、地元民からすると本当にヤバいのはここ田川です。まぁパワフルな人が多い地域柄って感じで僕は好きですが。
マジで人いなさすぎる。
唯一発見した現地人は、無音でラジオ体操を踊っているおじいさんだけでした。あとこの銀天街、全体的に実家のタンスの中みたいな匂いが漂ってる。不思議なような安心するような。
がんばろう日本、がんばろう田川。
本当に頑張ってほしい。このレトロな雰囲気とか、すごい良いと思うんだけどな。どっかのカフェでインスタ映えするクリームソーダ辺りを出せば人気出そう。安直すぎるか。
この張り紙が住人の主要年齢層を物語ってる。
70歳からでも始められる大正琴。いくつになっても好きを見つける精神は大事。
小腹が空いたのでどっかでご飯でもと思ったが、そもそもこのお店しか開いてなかった。
一平食堂さん。趣しかない。
お惣菜系が店頭カウンターに並べられている。
おいおい、このカム着火ファイヤーの真夏日にこれは大丈夫なのか?え?このいなりとか、大丈夫なのか?え?
このいなり、ハイパー美味かった。
甘く濃い出汁を死ぬほど吸ってて、旨味の暴力を感じた次第。田舎の店を舐めちゃいかんね。猛省。
前後するが、店内は昭和の大衆食堂という佇まい。この床とか天井の模様、すごくノスタルジーを感じる。
大将は普通にテーブルに座ってくつろいでて、お客さんが来ると対応、みたいなノリ。そういうのでいいんだよ、そういうので。
冷房がガンガンに効いてるので、お惣菜らも全然大丈夫そうだった。
そもそも味の濃い物しか置いてないっぽい。こういう見せ方のお店も減ったよね。SSRだ。
ごぼ天うどん。
かつお出汁が効いたあっさり目。安心、すごいデカい、巨大な安心を感じる味だ。初めて食べるのに、久しぶりな感覚に陥る。ノスタルジーマジック。
うどんと、先程のいなりを頼んだってわけ。正に無敵のタッグ。ごちそうさまでした。
そうこうしてたらあっという間に1時間半経ったので、田川後藤寺とはここでおさらば。
知らない街をブラブラするのもたまには良いもんですね。まぁ今回はブラブラせざるを得なかったんですが。
70歳になったら大正琴を視野に入れてみよう。
おわり。
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