挿絵を全てAIに作ってもらった「さんびきのこぶた」です。
はじまりはじまり。
* * *
むかしむかし、あるところに3匹のこぶたが暮らしていました。
ある日、お母さんぶたは、こぶたたちに言いました。
「そろそろ自分の家を作って、一人で暮らしてみたらどうだい」
1番目のこぶたは、家の近くからワラを集めてきて、あっという間にワラのお家を作りました。
「ブーブー。ワラは軽いからお家を作るのも簡単さ」
「さーて。お昼寝、お昼寝」
2番目のこぶたは、森からたくさんの木を集めてきて、トンタントンタン、木のお家を作りました。
「ブーブー。木ならワラより丈夫だし、かっこいいぞ」
「さーて。落書き、落書き」
3番目のこぶたは、街からレンガを運んできて、レンガのお家を作り始めました。
でも、レンガはとても重いので、なかなかお家はできません。
3番目のこぶたのお家は、夕方になってやっと出来上がりました。
「ブーブー。レンガなら、何があっても壊れないぞ」
* * *
その様子を、二つの光る眼がのぞいていました。
暴れん坊のオオカミです。
「ご馳走の匂いがすると思ったら、おいしそうなこぶたが3匹もいるじゃないか」
オオカミは最初に、1番目のこぶたの家にやってきました。
「トントントン。こぶたくん、素敵なお家に僕を入れてよ」
「ブーブー、だめだめ。僕を食べるつもりなんでしょ」
「ふふん。ワラでできた家なんて、俺様の自慢の息で吹き飛ばしてやるわい」
オオカミは大きな息を吹きかけました。
するとワラの家は、あっという間に遠くに吹き飛ばされてしまいました。
1番目のこぶたは、2番目のこぶたの家まで走って逃げました。
しばらくすると、オオカミが2番目のこぶたの家にやってきました。
「トントントン。こぶたくん、素敵なお家に僕を入れてよ」
「ブーブー、だめだめ。僕たちを食べるつもりなんでしょ」
「ふふん。木でできた家なんて、俺様の自慢の息で吹き飛ばしてやるわい」
オオカミは大きな息を吹きかけました。
すると木の家は、あっという間にバラバラに壊れてしまいました。
1番目のこぶたと2番目のこぶたは、3番目のこぶたの家まで走って逃げました。
しばらくすると、オオカミが3番目のこぶたの家にやってきました。
「トントントン。こぶたくん、素敵なお家に僕を入れてよ」
「ブーブー、だめだめ。僕たちを食べるつもりなんでしょ」
「ふふん。レンガでできた家なんて、俺様の自慢の息で吹き飛ばしてやるわい」
オオカミは、大きな息を吹きかけました。
「ふーう!」
近くにあった草は飛んで行きましたが、レンガの家はびくともしません。
* * *
「ふーむ、これは困った。この家はびくともしないぞ」
汗をかきかき、困ったオオカミは家の屋根を見上げました。
「よーし、あの煙突から忍び込んでやれ」
「大変だ、どうしよう。僕たち食べられちゃうよ」
「そうだ良い考えがある。煙突の下の暖炉で、お湯を沸かそう」
3匹のこぶたは、大きなお鍋を暖炉に運び、お湯を沸かし始めました。
何も知らないオオカミは、勢いよく煙突から暖炉に飛び降りました。
「あちちち!あちちち!」
熱いお湯の中に落ちてしまったオオカミは、慌てて飛び出して逃げていきました。
「「「やったー!」」」
見事にオオカミを追い払った3匹のこぶたは、手を取り合って喜びました。
こうして、3匹のこぶたの家族は、丈夫なレンガの家でずっと仲良く暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。
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