(※2019年9月時点の情報です)
「山形板そば」っていう、北九州では珍しい種類の蕎麦でした。
日本初のアーケード商店街である魚町銀天街。そのド真ん中に、ひっそりと佇んでる蕎麦屋さんがあるんですよ。
場所は、北九州民のソウルフードと言われている「資さんうどん 魚町店」の真下、つまり地下です。
ちなみに、「資さん」は「すけさん」って読みます。知らないで北九州に来ると、袋叩きに合うのでご注意を。
看板があるのでね。これを目印に、地下への階段を下っていきます。
ところで「資さんうどん」といえば、コシのない柔らかいうどんと、昆布出汁の効いたつゆで老若男女問わず胃袋を掴んで捻り上げちゃってるくらい浸透しているお店です。
ちなみに写真は、かしわうどん・生卵トッピング・揚げ玉トッピング・とろろ昆布トッピングという魔改造の極みみたいなうどんです。
しかし美味いのよ。
このように、揚げ玉・とろろ昆布・たくあん等は卓上に置いてあるので、無料で取り放題です。まじ神。
…いかんいかん。資さんうどんの紹介になってきた。違うんですよ。その地下の蕎麦屋さんなんですよ。話を戻します。
小倉駅近く「魚町店」の、それもお昼時ともなれば、さながら戦争のように人がごった返してとんでもないことになってます。
一方、その真下ではというと…
めちゃめちゃ静か。
ひっそりと佇みすぎだろ。上は戦争ぞ?
まーでも、ご飯くらいはゆっくり静かに食べたいものです。
あ、こちらが「芭蕉庵」さんです。
店内はこちら。カウンターとテーブルが仕切られてる形です。
めっちゃ美味しくて、しかも安いという最高のお店なんですが、満席になってるところはあまり見たことがありません。
つまり穴場ってこと。大穴場。
メニュー。
けっこう色々な種類のお蕎麦があります。他にも、ツマミ的なものもちょいとあったような。
僕のお目当てはこちら。
壁に貼られた、いやにやさしい表情で見つめてくるこのメニューです。
「板そば+麦とろ御飯」セットでお願いします。800えーん。やすーい。
注文を済ませると、厨房ではバタバタと調理の音が聞こえ始めました。
あとは待つだけ。
「芭蕉庵」という名前だからか、松尾芭蕉の俳句が飾ってあります。
「みつを」っぽい文体ですね。大体どんな言葉でも名言に見えてくる高性能フォントです。
蓄音機と王将のデカい駒も置いてあります。
えーと、これらに関してはよく分かりません。触れないでおきましょう。
そんなこんなしてたら、やってきました。
板そば、薬味、蕎麦湯、麦とろ御飯、お漬物のセットです。
みずみずしい…。
「板そば」という名の通り、板に乗っかって提供されます。ちなみにめっちゃ場所とります、これ。
蕎麦自体は太すぎず細すぎず、なかなか歯ごたえのある食感です。蕎麦の香りがボムってきます。ボム?
蕎麦つゆは、関東醤油をベースにした、かなり濃ゆめな味わいです。ほんとにちょっと蕎麦につけるだけで、ちょうどいいくらいです。
僕は九州民なので、甘みの強い九州醤油が好きなんですが、芭蕉庵の蕎麦つゆは関東風だけど大好きです。
最初の頃、先入観なしでどっぷりつゆをつけて食べてしまったので、その場で高血圧で死んでしまうかと思いました。嘘です。
麦とろ御飯。
はぁぁ…この見た目やばいぃ…。
とろろにはやさしめの出汁が効いているので、このままでも美味しくいけちゃいます。
濃ゆめの蕎麦、やさしめの麦とろ御飯という、コントラストがたまりませんね。
今の気分を四文字で表すとしたら「しあわせ」です。「おかわり」でもいいかもです。
※多分おかわりはできません。
〆の蕎麦湯。はぁー美味かった。
というわけで、「芭蕉庵」さんでした。
この本格蕎麦のランチセットで800円。一番安いのは「地鶏御飯」セットで何と700円です。安すぎない?
真上の「資さんうどん」ばかりに殺到して、こちらにお客さんが来ないのは不思議ですね。まぁ、人気が出すぎて入れなくなると僕が困っちゃうんですが。
ごちそうさまでした。また行きます。
そういえばメニューの裏側に、何やらよく分からない言葉が書いてありました。
奥が深すぎて全っ然分かりません。
とりあえず、みつをフォントで書いとくことをオススメします。
場所:〒802-0006 福岡県北九州市小倉北区魚町2-6-1
TEL:093-551-4138
(※2019年9月時点の情報です)
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